快晴武頼庵

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シルクホースクラブ2021年度募集馬について本気出して考えてみた

 平素よりお世話になっております。竹龍(@26kago)です。

 

 シリーズ企画『一口馬主2021年度注目募集馬紹介』。第二回で紹介する一口馬主クラブは、「シルクホースクラブ」です。

 

 本日もよろしくご査収ください。

 

☟第一回も是非ご覧ください☟

bamboodragon.hatenablog.com

 

クラブ概要

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【馬主名義】シルクレーシング

【募集口数】500口

【平均募集総額】3,178万円(今年度)

【募集総額中央値】2,650万円(今年度)

 

 早田牧場(主な生産馬:ビワハヤヒデナリタブライアン兄弟など)直系クラブとして誕生。「シルク」の冠名でシルクジャスティスシルクプリマドンナを輩出した。2011年、経営悪化によりノーザンファームと業務提携を開始すると、その初年度募集馬からローブティサージュがGⅠ制覇。以降もアーモンドアイ・インディチャンプなど、本家サンデーレーシングに勝るとも劣らない勢いで結果を出している。募集口数が多いので高価格帯にも手が出しやすいが、実績枠が全体の60%を占めるため出資難易度は高め(公式で認められていないものの新規枠が存在するとの噂もあるが……)。アーモンドアイ(募集総額3,000万円)をはじめ、中価格帯(3,000~4,000万円台)の活躍が目立つ。

 

 以下、2021年度募集馬から出資・POG指名推奨の厳選4頭を紹介する。今年の1次募集スケジュールは07/26(月)~08/06(金) 。どうぞご参考に。

16.パンデイアの20

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【厩舎】手塚貴久(美浦)【生産】ノーザンファーム

【募集総額】3,600万円(一口7.2万円)

【父】モーリス【母父】ディープインパクト

 

 二代母ムーンライトダンスは愛GⅢインターナショナルS(芝10F)制覇。全兄アバンチュリエ新馬勝ち。セレクトセール当歳で1,800万円(税抜)落札。

 

 「モーリス×Chief's Crown」は中央勝ち上がり率66.6%(4頭/6頭)の黄金配合。その内訳も、GⅢファルコンS(芝7F・3歳)制覇のルークズネスト、GⅡフィリーズレビュー(芝7F・3歳牝)制覇のシゲルピンクルビー、GⅢサウジアラビアロイヤルC(芝8F・2歳)2着のインフィナイトとハイレベル。現時点でのモーリス産駒は、自身の長所であるTom Fool的・ダイナアクトレス的機動力を重ねて『長所を伸ばす』方向よりも、ナスペリオンストライド走法に寄せて『弱点を補う』方向で成功している。本馬も方向性としてはストライドに寄せた配合で、シゲルピンクルビーとは同牝系、ルークズネストとはモーリス×ディープインパクト×Grand Lodgeが共通する相似配合にあたる。パワーマイラーで稼ぎどころには困らないだろう。

 

 手塚師は23年目、重賞28勝(内GⅠ8勝)でリーディング上位常連。クラブ内序列上位で、モンドインテロ(募集総額5,000万円)・セダブリランテス(募集総額2,500万円)で重賞制覇。現3歳世代3頭全頭勝ち上がりと安定した実績で、この値段でも上級条件での活躍が期待できる。

29.ロザリンドの20

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【厩舎】木村哲也(美浦)【生産】ノーザンファーム

【募集総額】6,000万円(一口12.0万円)

【父】リアルスティール【母父】シンボリクリスエス

 

 シーザリオ牝系。母ロザリンドはGⅠ菊花賞(芝15F・3歳)、GⅠジャパンC(芝12F)を制したエピファネイアの全妹。半兄オーソリティGⅡ青葉賞(芝12F・3歳)、GⅡアルゼンチン共和国杯(芝12.5F)制覇。

 

 新種牡馬リアルスティールは、現役時代二連勝で共同通信杯を制覇。クラシック本番では皐月賞2着・東京優駿4着・菊花賞2着とドゥラメンテキタサンブラックの後塵を拝する形となったが、翌年のドバイターフでGⅠを制した。配合としては「ディープインパクト×Storm Cat」の黄金配合に二代母MonevassiaがKigmamboの全妹という一切の無駄がない完璧な血統表であり、実績こそ見劣るがディープインパクト後継種牡馬としては現状最も期待している。「エピファネイア×ディープインパクト×Sadler's Wells」は中央勝ち上がり率66.6%(4頭/6頭)の黄金配合。この配合はHabitatSir IvorによるSir GaylordのクロスとSadler's Wellsの直接クロスを根拠に、しなやかさを強調しながら頑健さを最低限補強する。本馬は母がエピファネイアの全妹で、NureyevがSadler's Wellsと4分の3同血の関係にあたるので、この黄金配合の父母を逆転させた形になる。

 

 木村師は10年目、重賞14勝(内GⅠ1勝)でリーディング上位常連。クラブ内序列最上位で、プリモシーン(募集総額5,500万円)・オーソリティ(募集総額4,000万円)など4頭が重賞制覇(クラブ内最多勝)。勝ち上がり率も高水準で、募集額回収は充分見込める。反面、GⅠ制覇まで期待するにはやや荷が重いか。

35.オーロラエンブレムの20

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【厩舎】宮田敬介(美浦)【生産】ノーザンファーム

【募集総額】2,000万円(一口4.0万円)

【父】サトノクラウン【母父】ディープインパクト

 

 二代母ブラックエンブレムGⅠ秋華賞(芝10F・3歳牝)、GⅢフラワーC(芝9F・3歳牝)制覇。母オーロラエンブレムは半兄にGⅢ札幌2歳S(芝9F・2歳)制覇のブライトエンブレム、半妹にGⅡフローラS(芝10F・3歳牝)制覇のウィクトーリアを持つ。

 

 新種牡馬サトノクラウンは、現役時代三連勝でクラシックに駒を進め、東京優駿3着。古馬になってからは香港ヴァーズハイランドリール宝塚記念キタサンブラックという断然人気を蹴散らした本格派中距離馬。配合としてはLast Tycoon≒Touch of Greatness・Machiavellianという現代競馬に影響力を持つ血を抱え、かつサンデーサイレンスを引かないので、何と組み合わせても悪さをしないキングカメハメハ的万能種牡馬になれる器だ。

血統のオタクがサンデーサラブレッドクラブ2021年度募集馬について本気出して考えてみた - 快晴武頼庵

 「サトノクラウン×ディープインパクト」はTouch of Greatness≒Alzao(Northern Dancer×Sir Ivor)とWelsh Flame≒Burghclere(Court Martial×Borealis×Crepello×Aloe)を根拠に、しなやかなスピードとスタミナを増幅する次世代黄金配合と予想する。二代母ブラックエンブレムを異系とした「4分の3ND・4分の1異系」になるのも好ましい。大箱向き中距離馬で、クラシック時期から長く楽しめそう。

 

 宮田師は2年目。ノーザンファーム出身で、若手ながら系列クラブの高額馬を預かる「ポスト藤沢・国枝」の最右翼。同クラブの厩舎生え抜き馬はデビュー2頭中2頭が勝ち上がり。値段以上の活躍が見込める。

61.アズールムーンの20

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【厩舎】池添学(栗東)【生産】ノーザンファーム

【募集総額】2,400万円(一口4.8万円)

【父】サトノダイヤモンド【母父】Malibu Moon

 

 母アズールムーンはJpnⅡ関東オークス(ダ10.5F・3歳牝)を制したエスメラルディーナの半妹で、自身は中央2勝。

 

 新種牡馬サトノダイヤモンドは、現役時代三連勝でクラシックに駒を進め、春は皐月賞3着・東京優駿2着。秋シーズンは神戸新聞杯をステップにクラシック最終戦菊花賞を制し、古馬相手の有馬記念ではキタサンブラックをクビ差抑えてGⅠ二連勝。配合としてはHaloを3×5×4と強烈に重ねたスピード型であり、Storm CatUnbridled’s Songを持たないので、ディープインパクト亡き後の後継種牡馬としては使いどころが分かりやすく大いに期待できる。その「ディープインパクト×Unbridled’s Song=アジアンミーティア」はコントレイルと共通し、中央勝ち上がり率83.3%(30頭/36頭)の黄金配合。この配合はSir Ivor≒Incantationを根拠に、しなやかなスピードを増強しつつ米血で引き締める。本馬はUnbridled’s Song=アジアンミーティアの全弟Spanish Stepsを二代母父に持ち、他にもディープインパクトと相性の良いA.P. IndyやRelaunchを抱えるので、いきなりから父の代表産駒となりえる可能性を秘めた好素材だ。マイル~中距離まで幅広くこなせる万能タイプとしてクラシック時期から活躍に期待できる。

 

 池添学師は7年目、重賞4勝。クラブ内序列は最上位だが、サラキア以外はパッとしない成績が続く。ただし初期には低価格帯のロッテンマイヤー(募集総額1,800万円・中央3勝)やローズウィスパー(募集総額1,200万円・中央3勝)で結果を出していた実績があり、この価格帯であれば見限れない。

 

まとめ

 という訳で、以上がシルクホースクラブの出資・POG指名推奨馬になります。因みに僕のPOG仲間でシルク会員のかぜのたにさんが、自身のブログにてシルク募集馬の全頭配合分析記事を書いているようです。こちらも是非ご参考に。

www.saltedrice90.online

 

 本シリーズ第三回は、同じくノーザンファーム系列の「キャロットクラブ」を予定しています。お楽しみに。最後までお読みいただきありがとうございました。