快晴武頼庵

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競馬を血統から考えるブログ。フロックでも何でもない。

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サンデーサラブレッドクラブ2021年度募集馬について本気出して考えてみた

 平素よりお世話になっております。竹龍(@26kago)です。

 

 6月も下旬に差し掛かりました。皆様におかれましても、2021-2022POGドラフトが終わり、獲得できた指名馬を見てニヤニヤしながら、毎週の新馬戦に一喜一憂している頃ではないでしょうか。

 

 甘い、甘過ぎる。甘過ぎてアマルフィコーストかと思ったわ。皆様が余裕ぶっこいてる間に、翌シーズン2022-2023POGへの準備期間はもう始まっています。「そうは言ってもまだ1歳馬の情報なんてほとんど出回ってないでしょ?」と思ったそこのアナタ。あるんですよ、この時期からゴリッゴリに出回っている2020年産馬の情報が。

 

 ということで、今回は『競馬クリエイター強化年間』企画第二弾として、シリーズ企画『一口馬主2021年度注目募集馬紹介』を始めようと思います。栄えある第一回で紹介する一口馬主クラブは、「サンデーサラブレッドクラブ」です。

 

 本日もよろしくご査収ください。

 

クラブ概要

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【馬主名義】サンデーレーシング

【募集口数】40口

【平均募集総額】3,891万円(今年度)

【募集総額中央値】3,600万円(今年度)

 

 ノーザンファーム直系の最上位クラブ。直近ではクロノジェネシス宝塚記念有馬記念制覇、グランアレグリアスプリンターズSマイルCSヴィクトリアマイルを制覇、シャフリヤールが東京優駿制覇など近1年間のGⅠレース24のうち9つを制する無双状態。募集口数が少ないため、最低でも一口50万円からと敷居は高いが、当然回収の見込みも相応に高い。高価格帯(6,000万円以上)は勿論、低価格帯(1,000~2,000万円台)からもクロノジェネシス(募集総額1,400万円)など大当たりが出る可能性は充分。

 

 以下、2021年度募集馬から出資・POG指名推奨の厳選5頭を紹介する。今年の1次募集締切は06/24(木)15:00。ギリギリ間に合った…と思いたい。どうぞご参考に。

106.キングスローズの20

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【厩舎】国枝栄(美浦)【生産】ノーザンファーム

【募集総額】6,000万円(一口150万円)

【父】ハーツクライ【母父】Redoute's Choice

 

 母キングスローズは新GⅠ1000ギニー(芝8F・3歳牝)など重賞6勝。4分の3同血の半兄サトノアーサーはGⅢエプソムC(芝9F)・GⅢ関谷記念(芝8F)制覇。中央出走の兄姉は3頭全頭が勝ち上がりと繁殖能力も間違いない。

 

 「ハーツクライ×Danehill」はサリオスと共通し、中央勝ち上がり率51.8%(28頭/54頭)の黄金配合。この配合はビューパーダンスDanehillを根拠に、トニービン由来の若駒時のトモの緩さを持つハーツクライ産駒を早期から無理矢理完成させる。春クラシック、特に皐月賞を狙うならこの配合パターンがベストだろう。逆に古馬になってからの成長力には期待しづらいので、その点は割り切って考えたい。

 

 国枝師は32年目、重賞56勝(内GⅠ20勝)でリーディング上位常連。クラブ内序列(預託馬数・預託馬募集総額を基準に判定)は上位だが、意外にも同クラブ馬では重賞未勝利。一方で勝ち上がり率・募集額回収率は流石に優秀なので、過度な心配は不要か。

109.アドマイヤセプターの20

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【厩舎】宮田敬介(美浦)【生産】ノーザンファーム

【募集総額】6,000万円(一口150万円)

【父】エピファネイア【母父】キングカメハメハ

 

 エアグルーヴ牝系。母アドマイヤセプターはGⅠ皐月賞(芝10F・3歳)・GⅠ東京優駿(芝12F・3歳)を制した二冠馬ドゥラメンテの全姉で、自身は中央5勝・重賞入着。全姉スカイグルーヴは新馬戦を9馬身差圧勝、GⅢ京成杯(芝10F・3歳)2着。

 

 「エピファネイア×キングカメハメハ×サンデーサイレンス」はデアリングタクトと共通し、中央勝ち上がり率54.1%(13頭/24頭)の黄金配合。この配合はSadler's Wells≒Nureyevを根拠に、エピファネイアの後駆の非力さをカバーしながら、シンボリクリスエスを異系とした『4分の3ND・4分の1異系』を作り、サンデーサイレンスを父・母父のサイアーライン以外でクロスしスピードを補強する。デアリングタクトと異なり三代母の部分にマイラー要素が希薄なので、晩成型中長距離馬だろう。クラシックの最大目標はオークス、本格化は3歳秋から。

 

 宮田師は2年目。ノーザンファーム出身で、若手ながら系列クラブの高額馬を預かる「ポスト藤沢・国枝」の最右翼。グレートマジシャンが毎日杯2着・東京優駿4着と早速爪痕を残した点も悪くない。本馬の兄弟は中内田厩舎・木村厩舎所属だったが、ここでの厩舎替わりは期待の表れと捉えたい。

134.レネットグルーヴの20

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【厩舎】大竹正博(美浦)【生産】ノーザンファーム

【募集総額】1,800万円(一口45万円)

【父】サトノクラウン【母父】キングカメハメハ

 

 エアグルーヴ牝系。母レネットグルーヴはGⅠ皐月賞(芝10F・3歳)・GⅠ東京優駿(芝12F・3歳)を制した二冠馬ドゥラメンテと同血で、自身は中央3勝。

 

 新種牡馬サトノクラウンは、現役時代三連勝でクラシックに駒を進め、東京優駿3着。古馬になってからは香港ヴァーズハイランドリール宝塚記念キタサンブラックという断然人気を蹴散らした本格派中距離馬。配合としてはLast Tycoon≒Touch of Greatness・Machiavellianという現代競馬に影響力を持つ血を抱え、かつサンデーサイレンスを引かないので、何と組み合わせても悪さをしないキングカメハメハ的万能種牡馬になれる器だ。「サトノクラウン×キングカメハメハ」はLast Tycoon≒Touch of Greatnessの継続クロスを根拠に、しなやかストライドで走る次世代黄金配合と予想する。

 

 大竹師は13年目、重賞14勝(内GⅠ1勝)。クラブ内序列は然程高くないが、デアレガーロ(募集総額2,000万円)で重賞制覇するなどキッチリ実績を挙げている点で好印象。本馬もこの値段からの大化けが期待できる。

143.レディイヴァンカの20

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【厩舎】手塚貴久(美浦)【生産】ノーザンファーム

【募集総額】7,000万円(一口175万円)

【父】Frankel【母父】Tiz Wonderful

 

 母レディイヴァンカは米GⅠスピナウェイS(ダ7F・2歳牝)制覇。本馬が初仔となる。本邦に於いてのFrankelは、スタセリタ(仏GⅠオークスなどGⅠ6勝)・India(米GⅡコティリオンBCHなど重賞2勝)・ウェイヴェルアベニュー(米GⅠBCフィリー&メアスプリント制覇)・ミスエーニョ(米GⅠデルマーデビュータントSなど重賞2勝)と競走能力の高い母との配合で重賞馬を輩出しており、本馬も同様に期待できる。

 

 「Frankel×Hennessy」はモズアスコット・ミスエルテと共通し、中央勝ち上がり率100.0%(2頭/2頭)の黄金配合。この配合はHopespringseternal≒TerlinguaTom Fool≒Spring Run≒First Roseを根拠に、欧州硬肉マイラーのFrankelにしなやかさと素軽さを加えて日本の高速芝に対応させる。二代母Lady Leftennantの部分にNorthern Dancerを引かないので、綺麗な『4分の3ND・4分の1異系』になるのも美しい。早期からバリバリ動ける高速マイラー

 

 手塚師は23年目、重賞28勝(内GⅠ8勝)でリーディング上位常連。クラブ内序列上位で、フィエールマンで菊花賞制覇・天皇賞春連覇、シュネルマイスターでNHKマイルC制覇、ハートレーホープフルS制覇と実績も申し分ない。個人的にはこの世代の一番馬と見込んでいる。

186.アドマイヤテンバの20

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【厩舎】西村真幸(栗東)【生産】ノーザンファーム

【募集総額】4,000万円(一口100万円)

【父】バゴ【母父】クロフネ

 

 エアグルーヴ牝系。母アドマイヤテンバはGⅠ皐月賞(芝10F・3歳)・GⅠ東京優駿(芝12F・3歳)を制した二冠馬ドゥラメンテの半姉で、自身は中央4勝。

 

 「バゴ×クロフネ」はクロノジェネシスと共通し、中央勝ち上がり率50.0%(2頭/4頭)で、ノーザンファーム生産馬に限れば100.0%(2頭/2頭)。そもそもノーザンファーム生産のバゴ産駒全体が100.0%(4頭/4頭)なのだが。この配合はクロフネHyperion(所謂クロペリオン)が根拠で、北米的スピード・パワー偏重のクロフネHyperionの多重クロスで欧州的スタミナ・底力を加え、先行して粘りこむタイプの芝の大物が頻出したパターンと類似する。例としてはアエロリット(母Hyperion 7.23%)、カレンチャン(母Hyperion 11.72%)、スリープレスナイト(母Hyperion 9.38%)。本馬の場合、父バゴ(Hyperion 6.25%)と二代母アドマイヤグルーヴ(Hyperion 10.16%)がどちらも濃い。クロノジェネシスは二代母インディスユニゾンもスピード偏重の米血なので、父スタミナ×母スピードのバランスが上手く取れていた可能性もあるが…。

 

 西村師は7年目、重賞8勝。クラブ内序列は然程高くないが、ノーザンファーム出身で7年目の若手。アスコルターレでOP勝ちを挙げ、今後の序列Upに期待できる。

まとめ

 という訳で、以上がサンデーサラブレッドクラブの出資・POG指名推奨馬になります。ただのエアグルーヴ大好きおじさんじゃないか。勿論、紹介した馬以外にも面白い配合の馬は何頭かいましたが、今回は敢えて5頭に絞った結果こうなりました。余力があれば本記事は動画化予定なので、その際にさらっと追加で紹介できればと思います。

 

 本シリーズ第二回は、同じくノーザンファーム系列の「シルクホースクラブ」を予定しています。お楽しみに。最後までお読みいただきありがとうございました。