快晴武頼庵

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競馬を血統から考えるブログ。フロックでも何でもない。

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キャロットクラブ2020年度募集”非”推奨馬 ~この馬には応募するな!!~

 平素よりお世話になっております。竹龍(@26kago)です。

 

 本日9月3日、我らがキャロットクラブの2020年度1次募集が開始されました。今や空前の一口バブル時代。同じくノーザン系小口クラブのシルクホースクラブでは、1次募集時点で74頭中61頭が満口、更に先着順での1.5次募集では開始10時間で残り13頭も全頭完売という大盛況。そんな時代だからこそ、我々ノーザン系一口馬主の出資馬選びは非常にシビアな問題になっています。

 

 そこで今回は、「今年度募集馬でこの馬にだけは応募しない方がいい!」と考える馬たちをご紹介するという善意100%の企画をお送り致します。キャロット会員の皆様は参考にして頂けると幸いです。どうぞよろしくお願い致します。

募集番号32 リーチコンセンサスの19

生産:ノーザンファーム 育成:ノーザンファーム空港

厩舎:林徹(美浦) 募集総額:2000万円

血統表:https://db.netkeiba.com/horse/ped/2019105524/

 

非推奨理由:僕が出資したいから。

 

 母リーチコンセンサスは現役時代芝スプリント路線でJRA四勝。ノームコア・クロノジェネシス姉妹をはじめ、牝馬路線を中心に勢力を拡大し続けるラスティックベル牝系の出身です。父ドレフォンは今世代が初年度産駒なので未知の部分は多いですが、自身がNorthern Dancer5×6×6なので、Nothern Dancerのクロスを持たない母との配合は「4分の3ND・4分の1異系」の好型になります。また、既に日本で活躍しているStorm Cat直系のヘニーヒューズと同じくEight Thirty≒War RelicのMan o'War的パワーを主軸とした配合なので、本馬の母父フレンチデピュティとはニックスになる可能性が高いと考えられます。兄姉は今のところ結果が出ていませんが、配合的には一つ上のフルヴォート(父ヘニーヒューズ)からがようやく本番といったところでしょう。馬体重454㌔(8/27時点)と馬体面も及第点。芝ダート問わず短距離路線で堅実に稼いでくれるかと。繁殖としての期待も大きく、TapitでPreach=Yarnを狙うも良し、Storm Catを持たないディープ後継で芝の大物を狙うも良しとアワブラ入りが今から楽しみな一頭です。

募集番号44 ロスヴァイセの19

生産:ノーザンファーム 育成:ノーザンファーム空港

厩舎:手塚(美浦) 募集総額:3000万円

血統表:https://db.netkeiba.com/horse/ped/2019105560/

 

非推奨理由:僕が出資したいから。

 

 母ロスヴァイセは現役時代ダート1400㍍でJRA三勝。ダービー馬ロジユニヴァースなどを輩出したソニンク牝系で、地方交流含む重賞四勝のランフォルセと4分の3同血にあたります。本馬はリオンディーズ×シンボリクリスエスという配合になりますが、これは今年の牝馬二冠デアリングタクトと字面上は同じです(これをエピカメに対してボリクリオンと呼んで流行らせたい)。この組み合わせは、①Northern Dancerを引かないシンボリクリスエスを異系とした「4分の3ND・4分の1異系」の好型であり、②シーザリオ特有の気性をキンカメで緩和しつつ、③完成が遅れがちになるSadler's WellsをNureyevとの相似クロスで引き締めるという三点を父と母父だけで作り上げる合理的な黄金配合です。本馬は残りの4分の1にあたる二代母ヴァイスハルトの血統もアドマイヤベガ×ソニンクと隙がありません。馬体重497㌔(8/27時点)と既に完成度の高い馬体で、父同様に2歳GⅠ、そして成し得なかったクラシック制覇まで期待が持てる好素材と見込みました。バツ無しの身では厳しいと思いますが、中間結果で少しでも可能性があれば今年の最優先はこの仔にしようと思います。

募集番号51 ファイナルスコアの19

生産:ノーザンファーム 育成:ノーザンファーム空港

厩舎:松永幹(栗東) 募集総額:4400万円

血統表:https://db.netkeiba.com/horse/ped/2019105374/

 

非推奨理由:僕が出資したいから。

 

 母ファイナルスコアは伊GⅠリディアテシオ賞(芝10F)・GⅡ伊オークス(芝11F)制覇。半姉チェリーコレクト・チャリティーラインも伊オークス馬、そして半妹シーオブクラスは英愛オークスを制し凱旋門賞2着という欧州の超名牝系出身になります。本馬はワーケア(母チェリーコレクト)と8分の7同血であり、今年のクラシック世代で一世を風靡したハーツクライ×デインヒルのニックスを持ちます。このニックスの原理は、ハーツの二代母ビューパーダンスデインヒルNorthern Dancer・Busanda・Fair Trialをクロスし、トモの緩いハーツ産駒に早期から馬力の要素を発現させる、というものです。逆に言えば、このタイプのハーツ産駒はHyperion的な成長曲線を描かないため、馬体重437㌔(8/27時点)からの大幅な上積みには期待できませんし、2歳~3歳春以降全く走らないことに耐える覚悟が必要でしょう。不安要素は多いのですが、この馬の出資を検討するにあたって一番評価したいのは値段です。姉兄がセレクトセールで億超えの値が付けられたことを考えれば、この募集額は破格。多少のリスクを冒してでも牝馬クラシック制覇に賭けてみる価値は十分にあると思います。なお、「馬体に自信ニキ」たち曰く「歩様がおかしい」らしいのですが、個人的にはハーツ産駒は多かれ少なかれ不格好な歩きをするものだと思っているので、あまり気にしていません。

募集番号66 ジュモーの19

生産:ノーザンファーム 育成:ノーザンファーム早来

厩舎:西村(栗東) 募集総額:5000万円

血統表:https://db.netkeiba.com/horse/ped/2019105253/

 

非推奨理由:僕が出資したいから。

 

 母ジュモーは現役時代ダート1700㍍でJRA三勝。トゥザヴィクトリーをはじめとした内回りでの機動力を強固に遺伝するフェアリードール牝系出身で、プロフェット・クラージュゲリエと二頭の重賞馬を産んでいます。本馬はプロフェットの全弟にあたり、Roberto6×4・His Majesty=Graustark5×5の馬力型配合です。全姉は新潟芝1200㍍で勝ち上がりと、この血統にしては…といった感はありますが、(最近は牝馬の活躍も目立つとはいえ)基本的にRoberto的な頑健さは牡馬の方が受け継がれやすいので、本馬の不安要素と捉える必要は無いでしょう。馬体重482㌔(8/27時点)と同時期の全兄姉よりも馬格があり、やや強気な価格設定にも納得できます。兄が勝った重賞は何れも世代限定戦ですが、血統の字面的にも厩舎的にもそこまで仕上がり早なイメージは無いので、4・5歳のサマー2000シリーズ辺りでいぶし銀の活躍を見せてくれることに期待したいです。

最後に

 重ねてのお願いになりますが、キャロット会員の皆様は是非当記事を参考に出資馬を検討し、くれぐれも上記の馬には応募しないようにご注意ください。また、3番ティズトレメンダスの19、40番ピンクアリエスの19、42番サザンスピードの19、74番レオパルディナの19、76番カニョットの19についても出資を控えることをお勧めします(1次募集で上記の馬が取れそうにない場合の候補なので)。